スクールでの最優先順位は個の育成です。
個の育成の中でどうしても避けて通れないのが発達の個人差です。
生物的年齢と暦年齢とのギャップは常に存在します。同じ年代の子どもたちを指導していても、身長差が20センチぐらいあったり、運動能力や体力差が大きかったりします。発達の特徴が必ずその年齢で現れるとは限りませんが、発達の流れは大体同じだと考えられます。
したがって、当スクールでは一人一人を見ることを重要視いたします。
6歳以下の年代は物事を考えるときに、自分の視点を変えたり他の立場に立ったりすることができにくい年代です。ひとつの物事への集中は長く続きません。この時期に大切なことは遊びです。遊びの中で 、ボールがどのように転がるか、弾むかを経験すること、走ること、バランスをとること、蹴る投げること、つかむこと、跳ぶこと、その他いろいろな運動が子どもたちを熱中させ、必要な運動がさらに発達していくための基盤を作ります。
遊びは身体的側面だけでなく知的側面や社会性の発達にとっても大きな影響をもちます。
遊びたいという衝動が制限されると、精神の発達にネガティブに作用します。
好奇心によって駆り立てられる自発的な活動を思う存分させることが大切です。
また、遊びの中での仲間同士のトラブルの経験は、社会性の発達にとってきわめて重要な意味をもちます。
当スクールではその好奇心を仰ぐことに努めます。
こどもは小さな大人ではありません。
発達段階に応じた環境を与えてあげることが大切です。
当スクールでは長期的視野に立って、一貫指導を行っていきます。
その上で重要なのは発育発達を良く理解し、その段階に応じて指導を行うことです。
右図はスキャモンの発育発達という有名な図です。もしすべてが同一の直線(図のグレー線)で発達していくのなら話は簡単で、大人の練習を基本的にどの年代でも同じような練習をしていけばよいのです。しかし実際はそれぞれの器官、あるいは機能は、まちまちの発達をしていく様子がわかります。
すなはち、人間が成長するその時点時点ではアンバランスな状態から最終的にバランスのとれたものになっていくのです。「子どもは、小さな大人ではない」といわれる所以はそこにあり、どうしても、ある課題に対して吸収しやすい時期と吸収しにくい時期とが生じてくるのです。なので当スクールでは特に6歳以下ではキッズに合ったサッカーを追求しております。
6歳以下の子供たちは、神経系の発達面を見ると、すでに大人の90%に達しています。
つまり、筋力は、ないけど神経系には刺激を受けて伸びる準備があるということです。
キッズの年代でサッカープレーヤーとしての完成を求める必要はありません。子供らしいサッカーをたくさん経験することが重要であり必要であります。